イブン・マスウード(彼にアッラーのご満悦あれ)によると、預言者(彼にアッラーか らの祝福と平安あれ)は言った:「あなた方にとって天国は靴ひもよりも近く...
預言者(彼にアッラーか らの祝福と平安あれ)は、人にとって天国と地獄が、足の甲までの距離ほどにとても近いものであると語っている。人はアッラーがお喜びに...
アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によると、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は、このように語った:「地獄は欲望によって覆わ...
このハディースの意味は、こうである:天国への道は人間が嫌う物事で覆われている。というのも、心は元々、楽な方へと傾きがちだからである。 地獄も同様で、禁...
ウマル・ブン・アル=ハッターブ(彼にアッラーのご満悦あれ)は、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)がこのように言ったと伝えている:「もしあなた方...
このハディースは、私たちがあらゆる物事においてアッラーに委任(タワックル)することを教示している。真の委任とは、現世的なことと宗教的なことにおける利益...
アブーザッル・アル=ギファーリー(彼にアッラーのご満悦あれ)によると、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はその主(アッラー)から伝えるものとし...
この聖なるハディースには、宗教の基礎部分、派生的部分、礼儀作法における、多くの偉大な利益が詰まっている。 アッラーはそのご厚意と、僕たちに対する善意に...
アブー・ムーサー・アル=アシュアリー(彼にアッラーのご満悦あれ)によると、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言った:「まことにアッラ...
アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は、アッラーが不正者に猶予を与え、その者が自らに不正を働くままにされる、と述べている。そしてかれがそ...

イブン・マスウード(彼にアッラーのご満悦あれ)によると、預言者(彼にアッラーか らの祝福と平安あれ)は言った:「あなた方にとって天国は靴ひもよりも近く、地獄もまた同様である。」

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によると、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は、このように語った:「地獄は欲望によって覆われ、天国は苦難によって覆われている。」 二大真正集に収録されたハディースで、これはアル=ブハーリーのもの。 別の伝承では「覆われている」の代わりに「囲まれている」という語が使われている。

ウマル・ブン・アル=ハッターブ(彼にアッラーのご満悦あれ)は、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)がこのように言ったと伝えている:「もしあなた方がアッラーに真の意味で委任するならば、鳥が朝には空腹で出かけ、夕には満腹で帰って来るのと同様に、(アッラーから)糧を授かるだろう。」

アブーザッル・アル=ギファーリー(彼にアッラーのご満悦あれ)によると、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はその主(アッラー)から伝えるものとして、こう言った:「わが僕たちよ、われは自らに不正を禁じ、またあなた方の間においてもそれを禁じた。ゆえに互いに不正を為してはならない。わが僕たちよ、われが導いた者を除けば、あなた方はみな迷っている。ゆえにわれに導きを求めよ。そうすれば、われはあなた方を導こう。わが僕たちよ、われが食べ物を与えた者を除けば、あなた方はみな飢えている。ゆえにわれに食べ物を求めよ。そうすれば、われはあなた方に食べ物を与えよう。わが僕たちよ、われが衣服を与えた者を除けば、あなた方はみな裸である。ゆえにわれに衣服を求めよ。そうすれば、われはあなた方に衣服を与えよう。わが僕たちよ、昼も夜も、あなた方は過ちを犯す。だがわれは全ての過ちを赦す。ゆえにわれに赦しを求めよ。そうすれば、われはあなた方を赦そう。わが僕たちよ、あなた方はわれを害そうとしても、われを害することは出来ない。またわれを益そうとしても、われを益することも出来ない。わが僕たちよ、もしあなた方の最初の者、最後の者、人間の者、ジンの者が、あなた方の内で最も敬虔な者の心であったとしても、それがわが王国に何ひとつ付け加えるものはない。わが僕たちよ、もしあなた方の最初の者、最後の者、人間の者、ジンの者が、あなた方の内で最も不埒な者の心であったとしても、それがわが王国から何ひとつ減らすことはない。わが僕たちよ、もしあなた方の最初の者、最後の者、人間の者、ジンの者が一つの場所に立ち、われに乞い、それでわれが一人一人の望みをすべて叶えたとしても、海に入れられた針によって(水が)減る程度以外には、われのもとから減るものはない。わが僕たちよ、まことに、あなた方の行為のみなのであり、われはそれを数え上げ、それに応じてあなた方に余すことなく報いる。ゆえによいものを見出した者には、アッラーを称賛させよ。そしてそうではないものを見出した者には、ただ自分自身を咎めさせるのだ。」

アブー・ムーサー・アル=アシュアリー(彼にアッラーのご満悦あれ)によると、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言った:「まことにアッラーは、不正者に猶予を与える。そして彼を捕らえる時には、取り逃がさない。」そして、こう読んだ: 『そして不正を働く町々(の民)を(懲罰で)捕えた時の、あなたの主の捕らえ方も、(それらの町々に対するそれと)同様なのである。本当にかれの捕らえ方は、痛烈で凄まじい。』(クルアーン11:102)

イブン・アッバース(彼らにアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は至高のアッラーの言葉から伝えるものとして、このように語った:「まことにアッラーは、善行と悪行を定め、それらを明らかにされた。ゆえに何らかの善行を1つしようと思い立った者は、たとえそれを実行しなくても、アッラーがそれを完全な1つの善行として書き留められる。そしてもしそれをしようと思い立ち、かつ実行したのであれば、アッラーはそれを10倍から700倍、そしてそれ以上に倍増させた形で書き留められるのだ。他方、何らかの悪行を一つしようと思い立ち、それを実行しなかった者には、アッラーがそれを完全な1つの善行として御許に書き留めて下さる。そしてもしそれをしようと思い立ち、かつ実行したのであれば、アッラーはそれを1つの悪行として書き留められる。」 尚、ムスリムの伝承では、このような記述の追加がある:「自ら滅ぼうとする者しか、アッラーの御許では滅びない。」

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によると、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はその主(アッラー)から伝えるものとして、こう言った:僕が罪を犯して、こう言った:「アッラーよ、私の罪をお赦し下さい。」それで至高のアッラーはこう仰った:「わが僕は罪を犯した。そして彼にはその罪を赦し、それゆえに罰する主があることを知った。」それから、彼はまた罪を犯し、言った:「アッラーよ、私の罪をお赦し下さい。」それで至高のアッラーはこう仰った:「わが僕は罪を犯した。そして彼にはその罪を赦し、それゆえに罰する主があることを知った。われはわが僕を赦したぞ、望むことをするがよい。」

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言った:「祝福にあふれた至高の私たちの主は毎晩、夜も最後の3分の1にさしかかった頃、天の最下層にまでご降臨なさる。そしてこう仰るのだ:『われに祈る者はだれか?それを叶えてやるぞ。われに頼み事をする者は誰か?それを与えてやるぞ。われに罪の赦しを乞う者は誰か?その罪を赦してやるぞ。』」

アン=ヌゥマーン・ブン・バシール(彼にアッラーのご満悦あれ)は言った:私は、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)がこう言うのを聞いた:「合法なもの(ハラール)は明らかであり、非合法なもの(ハラーム)も明らかである。そしてその間には、多くの者が知らない紛らわしい物事(ムシュタビハート)がある。ゆえに疑念の余地がある物事から身を慎む者は、自らの宗教と尊厳に潔白であれるだろう。一方、疑念の余地がある物事に陥る者は、禁じられた領域に足を踏み入れてしまうことになろう。それはまるで、禁制区域周辺で(家畜の)番をしている家畜番のようなもので、(家畜は)今にもそこに入って食べてしまいそうである。まことに全ての王には、禁制区域がある。そしてアッラーの禁制区域こそは、かれが禁じた物事なのである。実に体には、それが健全であれば体全体も健全であり、それが悪ければ体全体も悪くなる、1個の肉塊がある。それこそが、心なのだ。」

イブン・アッバース(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言った:私はある日、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の後ろにいた。彼は言った:少年よ、あなたにいくつかの言葉を教えよう:「アッラーのことを守っていよ。そうすればアッラーはお前をお守り下さる。アッラーのことを守っていよ。そうすれば、あなたはかれをあなたの向かう先に見出すであろう。願いごとがあればアッラーにお願いし、助力を望むのであれば、アッラーに助力を求めよ。そして、知るのだ。あなたのことを何かで益しようとして民が結集したとしても、アッラーが予め定めた以外のもので、あなたを益することはない。また、もし彼らがあなたのことを何かで害しようとして結集したとしても、アッラーが予め定めた以外のもので、あなたを害することはない。筆は持ち上げられ、ページは乾いてしまったのである。」 別の伝承にはこうある:「アッラーのことを守っていよ。そうすれば、あなたはかれを眼前に見出すだろう。順境においてアッラーを知れ。そうすれば、逆境においてかれがあなたを知ろう。そして知るのだ。あなたに起こらなかったことは、そもそもあなたに起こることにはなっていなかったことを。そしてあなたに起こったことは、そもそもあなたが免れることにはなっていなかったということを。そして知るのだ、勝利と忍耐、救済と苦悩、逆境と順境は、表裏一体であるということを。」

ウスマーン・ブン・アッファーン(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言った:「ウドゥー(浄め)を行い、それを良い形でする者は、その身体から罪が流れ出るのである。それは、その爪の内側から流れ出るのだ。」

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言った:「アッラーは、もしあなた方が汚れた状態になったら、浄めをするまで、あなた方の礼拝を受け入れない。」