- 預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)が、これから起こることという、不可知の領域のものを伝えたことは、一つの奇跡である。
- このハディースの中には、能力に応じて、悪事を戒めることの義務の根拠がある。また、礼拝を放棄していない限りは、統治者に反逆してはならない。(義務の)礼拝を遂行するかどうかは、イスラームと不信仰の分れ目となる。
- 悪事を正し、権威を剥奪することの目安となるものはイスラーム法であり、私欲や罪深さや党派主義といったものではない。
- 不正者との協力、援助、彼らと会うことを喜ぶこと、彼らと合法な必要性もなく同席することは、許されない。
- 統治者がイスラームに反することを行ったら、イスラーム共同体はそれに同意してはならない。
- 紊乱(ぶんらん)や意見の不一致を扇動することへの注意。それが罪深い統治者の悪事を耐え、その害悪を忍ぶことよりも厳しい結果をもたらすこと。
- 礼拝はイスラームの看板であり、イスラームと不信仰の分れ目である。
- このハディースの中には、礼拝の放棄が不信仰であることの根拠がある。なぜなら統治者との戦いは、アッラーからの明らかな根拠に基づいた明白な不信仰を認めた場合のみ、許されるからである。礼拝を遂行しなければ彼らと戦ってもよいとの預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の許可は、礼拝の放棄が明らかな不信仰であり、それがアッラーによる明白な根拠に基づいていることを示している。