/ 容易くし、困難にするのではない。(人々を)安らがせ、遠ざからせるのではない。

容易くし、困難にするのではない。(人々を)安らがせ、遠ざからせるのではない。

アナス・ブン・マーリク(彼にアッラーのご満悦あれ)によると、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言った:「容易くし、困難にするのではない。(人々を)安らがせ、遠ざからせるのではない。」
二大真正集収録の伝承

注釈

預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は人々に対し、軽減と容易さを好んだものである。彼(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は、2つの選択肢があった場合、それが禁じられているものでない限り、容易な方を選んだのである。ゆえにあらゆる物事において「容易くし、困難にするのではない」と言ったのである。「安らがせ、遠ざからせるのではない」の「安らがせ」とは、相手から敬遠されることなく、良いことを伝えることである。また、「遠ざからせる」ことの例としては、悪いことや忌まれることを伝えることが挙げられる。

Hadeeth benefits

  1. 人々にアッラーを好きにさせ、よいことへと促すことは、信仰者の義務である。
  2. アッラーの伝道者は、イスラーム宣教をどのように人々に行うか、英知をもって考察する必要がある。
  3. 吉報を伝えることは喜びや興味をもたらすと同時に、伝道者および彼が人々に提示するものについての安心ももたらす。
  4. 物事を困難にすると、人々の敬遠、逃亡、伝道者の言葉への疑念を生じさせる。
  5. 僕たちに対するアッラーの偉大な慈悲。かれは彼らに対し、寛容な宗教と容易な教えを授けることで、満足して下さったのである。