- 夫婦が互いに条件づけた物事を遂行する義務。たとえば、妻側からのものとしては、マハル(婚資金)の増額、住居場所の条件などがあり、夫側からのものとしては、処女性や家系の条件などがある。
- このハディースで言及されている条件の遵守義務は、一般的な意味合いのものであり、「女性が、自分の姉妹の離婚を求めることは禁じられる」といった他のハディースなどによる限定を受けることがある。
- 結婚に関する条件は、それ以外の物事に関する条件よりも更にその遵守が強調される。それが陰部を合法化する代償であるためである。
- 出費、快楽、共に晩を過ごすことといった夫婦間の条件に、特定の数量はない。その決定については慣習に立ち返ることになる。
- 結婚における条件には2種類ある:①有効な条件:これは結婚の契約が要求することに反しておらず、夫婦間の正しい目的のためであるものである。➁無効な条件:これは結婚の契約が要求することに反しているものである。これらの条件の目安となるのは、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の次の言葉である:「ムスリムたちは条件に基づく。ただし、ハラール(合法なもの)をハラーム(非合法なもの)としたり、ハラーム(非合法なもの)をハラール(合法なもの)としたりする条件は、その限りではない。」尚、結婚に関する条件は、結婚の契約の前でも同時に行っても同じく有効である。